小児障害歯科このページを印刷する - 小児障害歯科

診療紹介

小児歯科
2020年4月、当院に小児障害歯科が開設されました。 
コロナ禍のなか、当科は開設されたわけですが、当初は歯科治療自体が感染リスクのある行為とされ、外来を制限しながらのスタートとなりました。
現在でもリスクがなくなったわけではありませんが、5類感染症となりウィズコロナの態度で診療に臨んでいます。

開設当初は、常勤歯科医師1名、常勤歯科衛生士1名でのスタートでしたが、現在は常勤歯科医師1名、非常勤歯科医師2名、常勤歯科衛生士2名の体制で診療をおこなっています。
2023年11月からは月1回、第二木曜日に香川大学歯科口腔外科より三宅実教授が診療援助のため外来診療を開始しています。

当科での診療は原則紹介患者さんのみです。当科での診療をご希望の患者さんはかかりつけ医にまずは相談してください。かかりつけ医から地域連携室を通して予約していただくことが可能です。
当科の外来診療日は毎週月曜日、火曜日、金曜日と第二木曜日で、完全予約制でおこなっています。
この4年間に、患者数は徐々に増加し、2023年度の延べ患者数は2020年度の約2倍に達しました。
これもひとえに地域の先生方からの紹介のおかげです。
備考
当科での治療後に、一般の歯科医院で治療が可能な患者さんにはかかりつけ歯科にて継続治療がおこなえるように紹介させていただききます。
現在、かかりつけ歯科をお持ちでない障がい児(者)の方はご相談いただければ対応いたします。

当科では障がい児(者)、全身疾患によりかかりつけ歯科で治療が困難な方以外の、一般の歯科診療(入れ歯、むし歯、歯周病)はおこなっておりません。ご了承ください。

診療科の特徴

当科での診療の大きく3つに分けますと、①口腔外科治療、②障がい児(者)の歯科治療、③周術期等口腔機能管理になります。

【口腔外科治療】
一般の歯科医院では対応困難な、埋伏歯の抜歯、外傷、歯原性の嚢胞・腫瘍、炎症性疾患などを対象に治療をおこなっています。
また全身的疾患により注意を要する患者さんの観血的処置(口腔外科処置)にも対応しています。
当院で対応困難な症例は香川大学附属病院と連携して治療にあたっています。
智歯(親知らず)等の抜歯については、状態にもよりますが、初診当日の抜歯にも対応しています。
口腔外科学会専門医が対応しています。

【障がい児(者)の歯科治療】
様々な障がいにより地域の歯科医院では歯科診療が困難な方の診療をおこなっています。
重症心身障がい児(者)を含む先天的・中途障害をお持ちの方を対象に歯科診療をおこなっています。その障がいに応じた適切な対処法を用い安全・安心の歯科治療を心がけています。障がいによっては入院下、全身麻酔下での治療にも応じています。
香川県下では入院下、全身麻酔下での治療をおこなっている施設は少なく、適応患者さんは増加傾向です。
障害者歯科学会認定医、および障害者歯科学会認定衛生士が対応しています。

【周術期等口腔機能管理】
医科診療科において、手術等を実施される患者さんに周術期の口腔機能管理をおこなっています。
術前から術後まで口腔周囲のトラブルおよび口腔が関連した全身合併症(誤嚥性肺炎等)を起こさずに入院生活が過ごせるように評価・管理をおこなっています。
また、香川県歯科医師会がおこなっている「がん診療医科歯科連携事業」に、当院も2021年2月より参加し、地域の歯科医院への術前・術後の紹介を推進、患者さんの情報を共有しシームレスな口腔管理を継続できるように努めています。

診療実績

全身麻酔下、歯科治療件数の推移


スタッフ紹介

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岩崎昭憲 いわさき あきのり

歯科口腔外科医長
 

●障害者歯科、口腔外科全般

 

口腔外科学会専門医/がん治療認定医(歯科口腔外科)/障害者歯科学会認定医/摂食嚥下リハビリテーション学会認定士/歯科臨床教育指導医/ICD協議会認定ICD/卒後臨床研修指導医