新生児内科

診療紹介

毎年約350名の赤ちゃんを受け入れています。ハイリスク新生児をはじめとした様々な疾患をもった赤ちゃんに対して、新生児内科の医師のみならず、他科の医師、看護師 (新生児ケア認定看護師含む)、臨床心理士、薬剤師、理学療法士、言語療法士、保育士など、多くのスタッフと連携して治療を行っています。

新生児内科は、1975年香川小児病院の開設時より診療が開始され、2003年産科診療開始とともに総合周産期母子医療センターとして認可されました。以降、新生児搬送・母体搬送ともに対応できるようになりました。現在は新生児集中治療室(NICU)15床、新生児治療回復室(GCU)18床で運用しています。また、周産期(新生児)専門医制度基幹研修施設にも認定されており、教育にも力を入れています。

当科の医師は、シフト制をとり医師の働き方改革に柔軟に対応しながら、院内出生のみならず、院外出生に対しても24時間365日、新生児専用ドクターカーで対応しています。主に香川県の周産期医療を担っていますが、小児を専門とした医療スタッフが充実していることや、四国の中心部に位置していることから、四国4県からの新生児搬送ならびに母体搬送も受け入れていますし、ヘリポートが整備されているので四国外への搬送や受け入れも行っています。

退院後は、赤ちゃんの成長や発達などを定期的にフォローするため、関連している各科と協力しながら、当科スタッフがフォローアップ外来を行います。また、臨床心理士による発達検査を行っています。流行時期には、RSウイルス予防接種外来をおこない、RSウイルス対策を行っています。

診療科の特徴

早産児、低出生体重児をはじめ、緊急手術・治療を要する先天性心疾患、小児外科疾患、脳外科疾患、内分泌・代謝疾患や皮膚疾患、遺伝性疾患などの治療を関係する専門家と協力して行っています。また、低体温療法や一酸化窒素吸入療法、膜型人工肺を用いた呼吸循環補助などの高度な医療を提供しています。

スタッフは、赤ちゃんを中心とした、ご両親など家族も含めた医療(ファミリーセンタードケア)を提供するために、診断や治療、退院後について話し合いをしています。また、新生児内科・産科の医師や看護スタッフ、臨床心理士、ソーシャルワーカーを含めた周産期カンファレンスを週に1回行ったり、必要に応じてプレネイタルビジット(ご家族の不安を和らげるために、おなかの中でわかった赤ちゃんの病気のことや、予定日より早く生まれそうな時には赤ちゃんが生まれたらどういう状態なのかについてご出産前にお話しすること)を行ったりしています。また、母乳育児や早期母子接触、カンガルーケア、ディベロップメンタルケアも推進しています。