臨床検査科このページを印刷する - 臨床検査科

臨床検査科のご紹介

当院の臨床検査科は、検体検査・生理検査・病理検査・微生物検査の4つの部門で構成されており、専属の医師・臨床検査技師・検査助手が仕事をしています。病理検査の診断業務は病理診断科で行われています。令和元年度より香川県では最初に臨床検査室運営の国際規格であるISO15189を取得・維持しており、国際標準の精度管理、安全管理体制を構築しています。

緊急検査には24時間対応し、60分以内に検査結果を出せるように業務を行っています。急を要する異常値(パニック値)を検出した場合には速やかに担当医師に連絡し、対応していただいています。

主要な検査について

生化学免疫血清検査
各種自動分析装置にて、肝機能検査、腎機能検査、脂質,糖代謝検査、血漿蛋白、感染症、ホルモン検査、腫瘍マーカー、血中薬物濃度検査、血液ガス検査等を行っています。診断や治療および経過観察の補助的役割を担っており、多くの検査を正確により早く報告できるように努めております。 特に外来診療では、患者さまをお待たせしないように30分程度で検査結果を提供できるように努めています。

血液検査
血液中には、3種類の細胞(赤血球、白血球、血小板)があります。これらの細胞の数や形態に異常がないか調べることで、炎症や貧血の有無をはじめ、各種の血液疾患についても詳しく検査しています。また、血液中には止血に関与する成分や、逆に血液を固まらないようにする成分が存在しています。これらの機能は相互にバランスとっていますが、それらの機能を把握するために重要な、凝固・線溶系検査も実施しています。ワーファリンやヘパリン等、血液を固まりにくくする薬を投与する場合、薬の影響による障害を早期に発見するためにも重要な検査の一つです。

尿・一般検査
尿検査は、尿中に含まれる細胞成分や結晶成分を顕微鏡で観察し異常がないか調べています。あわせて尿中に含まれる蛋白・糖などを分析する事により、糖尿病、腎障害、尿路感染症などの疾患の発見に努めています。その他一般検査として、消化管での出血や寄生虫の有無を見る便検査や、髄膜炎などの診断に必要な髄液の性状なども詳しく検査しています。

輸血検査
輸血検査部門では、貧血や出血および手術などで輸血が必要になる患者様に安心して治療を受けていただけるように、血液型検査、不規則抗体スクリーニング検査、交差適合試験など輸血に関わる検査をしています。これらの検査を確実に実施することにより、安全な輸血医療を支えています。また、緊急輸血時にも迅速に対応できるように24時間体制で各診療科を支援しています。その他に手術前に患者様自身から採血した自己血の保管・管理も行っております。

微生物検査
微生物検査室では患者さまから採取された検査材料(喀痰・尿・糞便など)の中に感染症の原因となる菌がいるかどうか(塗抹・培養・同定検査)、またその菌にどのような抗菌薬が効くかを調べるための検査(薬剤感受性検査)を主に行っています。また、培養困難、あるいは長期間の培養が必要な菌に対しては細菌の遺伝子による同定や免疫学的手法を用いた迅速診断を行っています。そのほかにチーム医療のひとつである院内感染対策を他部門と連携して行い、迅速に疫学情報を提供するなど院内感染防止に努めています。

病理検査  
病理検査室では日本病理学会認定専門医、日本臨床細胞学会認定専門医、厚生労働省認定解剖資格者の認定資格を有した病理医が1名常勤し、病理診断に携わっています。細胞診検査業務についても日本臨床細胞学会認定の細胞検査士(臨床検査技師)が4名常勤し病理医と相互に連携しながら質の高い診断を行っています。また、不幸にしてお亡くなりになられた患者様の病態を把握すべく病理解剖を行い治療の効果など、臨床医とディスカッションを行い、日々の診療に役立てています。 生理機能検査
循環器疾患はもとより生活習慣病から新生児の検査まで幅広く対応しています。循環器疾患や透析患者さまの心電図や心・頸動脈エコーを定期的にフォローしたり、市の検診や人間ドックでは腹部や甲状腺エコーも実施しています。また 糖尿病治療として注目されているマゴット療法の効果判定にSPP(皮膚灌流圧)測定や血圧脈波も行っています。成育部門では、心電図・脳波・新生児の聴力検査・聴性脳幹反応などを行っています。特に脳波検査が多いのが特徴です。

スタッフ紹介

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吉田守美子 よしだ すみこ

臨床検査科長(併任)

 

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横田一郎 よこた いちろう

臨床検査科医師