心臓血管外科このページを印刷する - 心臓血管外科

診療科の特色

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高齢化社会を向え、動脈硬化の進行による大動脈瘤や高齢の弁膜症(特に大動脈弁狭窄症)や下肢閉塞性動脈硬化症の患者様が増えています。こうした高齢の患者様は腎機能障害、肺機能障害、脳梗塞、糖尿病などの合併症を持っていることが多く、できるだけ体に優しい治療法(低侵襲治療)を選択することが大切です。
大動脈瘤に対する治療法のうち、胸部のステントグラフトを用いた手術を2005年4月より開始しました。腹部大動脈瘤に対しては2007年5月厚労省認可後四国で初めてステントグラフト内挿術に成功しました。閉塞性動脈硬化症に対しては人工血管や自家静脈を用いたバイパス手術も行いますが、経皮的バルーン拡張術(PTA)+ステント留置が第一選択となってきております。冠動脈バイパス術については、人工心肺を用いない心拍動下冠動脈バイパス術が第一選択となってきております。弁膜症に関しては、弁置換術の90%以上が生体弁を使用し、僧帽弁閉鎖不全症には自己弁を温存する形成術を第1選択としています。下肢静脈瘤にはレーザー治療が第1選択となりました。
現在、2名の心臓血管外科専門医とステントグラフト指導医、日本血管外科学会認定血管内治療医、日本脈管学会認定脈管専門医、血管内レーザー焼灼術指導医など、最新の医療技術に裏打ちされた、専門医が最善の治療を選択することによって、総勢3名のスタッフで患者様に笑顔で退院していただくようつとめております。

診療内容

●虚血性心疾患

  1. 人工心肺を使用しない心拍動下冠動脈バイパス術
  2. 人工心肺を使用する心拍動下冠動脈バイパス術
  3. 人工心肺を使用する心停止下冠動脈バイパス術
  4. 小切開心拍動下冠動脈バイパス術

●弁膜症手術
  1. 僧帽弁形成術(人工腱索、人工弁輪)
  2. 大動脈弁置換術(生体弁、機械弁)
  3. 僧帽弁置換術(生体弁、機械弁)
  4. 三尖弁輪縫縮術(人工弁輪)
  5. 三尖弁置換術(生体弁、機械弁)
  6. 肺動脈弁置換術(生体弁、機械弁)

●大動脈瘤手術
  1. 上行大動脈置換術
  2. 大動脈基部置換術
  3. 弓部大動脈全置換術
  4. 胸腹部大動脈置換術
  5. 腹部大動脈置換術
  6. ステントグラフト内挿術(TEVAR,EVAR)

●静脈瘤手術
  1. 血管内レーザー焼灼術(EVLA)
  2. ストリッピング手術
  3. 高位結紮術

●不整脈手術
  1. メイズ手術
  2. 永久ペースメーカー植え込み手術

●心筋梗塞合併症手術
  1. 心室瘤切除術
  2. 心室中隔穿孔閉鎖術
  3. 心臓破裂修復手術

●先天性心疾患
  1. 心房中隔欠損閉鎖手術
  2. 心室中隔欠損閉鎖手術

●心臓腫瘍手術
  1. 左房粘液腫摘出術

●動脈閉塞症手術
  1. バルーンによる血栓除去手術
  2. 経皮的血管拡張術(PTA),ステント留置
  3. 人工血管、自家静脈によるバイパス手術
  4. 血栓内膜切除術(TEA)
  5. 腎動脈狭窄バルーン拡張術(PTRA)

  ●肺動脈血栓塞栓症治療
  1. 下大静脈フィルター挿入術

スタッフ紹介

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下江安司 しもえ やすし

救命救急センター部長、外科系診療部長(成人心臓血管外科、末梢血管外科担当)

●心臓血管外科

日本胸部外科学会認定医/日本外科学会認定医・専門医/心臓血管外科専門医/日本脈管学会認定脈管専門医/日本血管外科学会認定血管内治療医/胸部大動脈瘤ステントグラフト実施医/腹部大動脈瘤ステントグラフト実施医・指導医/下肢静脈瘤血管内レーザー焼灼術実施医・指導医/日本臨床外科学会医/卒後臨床研修指導医

 

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安田 理 やすだ おさむ

心臓血管外科医長(末梢血管外科担当)、救命救急室長

●心臓血管外科

日本救急医学会認定医・専門医/下肢静脈瘤血管内レーザー焼灼術実施医/卒後臨床研修指導医

 

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吉田 誉 よしだ ほまれ

集中治療室医長、心臓血管外科医師(成人心臓血管外科担当)

●心臓血管外科

日本外科学会認定医・専門医 心臓血管外科専門医/日本血管外科学会認定血管内治療医/腹部大動脈瘤ステントグラフト実施医・指導医/卒後臨床研修指導医

 

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川人智久 かわひと   ともひさ

小児心臓血管外科医長

●小児心臓血管外科

心臓血管外科専門医/外科学会専門医・指導医/心臓血管外科学会専門医認定機構修練指導医/外科指導医/コンテグラ実施医認定/卒後臨床研修指導医

 

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江川善康 えがわ  よしやす

小児心臓血管外科医師(非常勤)

●小児心臓血管外科

心臓血管外科専門医/身体障害者福祉法指定医/外科学会専門医