内分泌・代謝内科このページを印刷する - 内分泌・代謝内科

診療紹介

内分泌代謝内科
体の正常な機能を維持する仕組みが内分泌代謝で、体のいろいろな機能を調節する働きを示す物質をホルモンと呼びます。ホルモンを作って分泌する臓器を内分泌臓器と言い、脳視床下部、脳下垂体、甲状腺、副甲状腺、膵臓、副腎、卵巣、精巣、心臓、肝臓、腎臓、脂肪などの多くの臓器があります。内分泌代謝疾患は、ホルモンを作る内分泌臓器の障害により、ホルモンの分泌や作用に異常が起こった状態です。
内分泌・代謝内科では、体の広い範囲に及ぶ内分泌代謝疾患を専門的に診察し治療を行います。糖尿病の患者さんが一番多いですが、当科が担当する疾患には以下のようなものがあります。
 
  • 脳視床下部・下垂体 (下垂体機能低下症、下垂体ホルモン過剰症など)
  • 甲状腺 (バセドウ病、橋本病など)
  • 副甲状腺 (高カルシウム血症、骨粗鬆症など)
  • 膵臓 (糖尿病など)
  • 副腎 (副腎腫瘍、副腎皮質機能低下症、原発性アルドステロン症など)
  • 脂肪 (肥満症、肥満・過体重に関連した疾患など)
糖尿病は様々な種類の薬剤が登場し、患者さんにあった治療方法を選択することで血糖値を良好に保つことが可能になりました。年齢、合併症、生活スタイル、患者さんの希望などを考慮し適した治療方法をご提案しますので、一度専門医にご相談ください。
 
※患者さんをご紹介いただく医療機関の方へ
ほとんど全ての内分泌代謝疾患の紹介をお受けしています。診療科の特徴の欄もご確認し、どうぞお気軽にご紹介ください。

診療科の特徴

  • 糖尿病
  • 2型糖尿病だけでなく、1型糖尿病、妊娠糖尿病、膵全摘後糖尿病など特殊な病態も専門としています。糖尿病のある妊婦さんや妊娠希望の方も積極的に受け入れています。当院産科と連携して診療が可能です。
    持続グルコースモニタリング(CGM)やインスリンポンプ療法といった先進の糖尿病治療の豊富な使用経験を有しています。
    合併症のある方には糖尿病透析予防、慢性腎臓病透析予防、フットケアを実施しています。
    入院治療を要する場合は速やかに対応いたします。ほとんどの治療は外来で可能ですが、食事を含めた生活習慣の見直しや、自分の身体と向き合う時間を持つために入院治療が効果的な場合もあります。
    日本糖尿病学会認定教育施設Ⅰに認定されています。
     
  • 肥満症・過体重、メタボリックシンドローム
  • 肥満症で適応のある患者さんに対してはGLP-1受容体作動薬を積極的に導入し、多くの方が大幅な減量に成功しています。食事や運動・生活のアドバイス、行動療法を組み合わせて減量のサポートを行います。
    県内唯一の日本肥満学会認定肥満症専門病院に認定されています。
     
  • 内分泌疾患
  • 骨粗鬆症、カルシウム・リン代謝異常
  • 骨粗鬆症はDXA法による骨密度測定を行い最適な治療方針を提案しています。
     
  • 脂質異常症(家族性高コレステロール血症を含む) 
  • 内分泌代謝疾患の遺伝学的検査や遺伝カウンセリング
  • 糖尿病、原発性脂質異常症、内分泌代謝分野の希少疾患などに対して、遺伝学的検査や遺伝カウンセリングを自院で実施しています。
     
  • アルツハイマー病に対するレカネマブ治療
  • 初回投与可能施設です。6か月以降の投与もお引き受けしています。
     

※検査や治療に関しては、香川大学医学部付属病院、徳島大学病院などと連携して行います。

診療実績

2022年9月~2023年9月末までの診療実績〉   

〇インスリンポンプ療法

 SAP (Sensor Augmented Pump) 療法    5例 


〇持続グルコースモニタリング(CGM)

 FreeStyleリブレ  72例 
 Dexcom  10例

スタッフ紹介

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吉田守美子 よしだ すみこ

臨床研究部長

●内分泌代謝・糖尿病

徳島大学客員教授/日本内科学会総合内科専門医/日本内分泌学会内分泌代謝科(内科)専門医・指導医/日本糖尿病学会専門医・指導医/日本老年医学会認定老年科専門医・指導医/日本高血圧学会専門医・指導医/日本動脈硬化学会認定動脈硬化専門医・指導医/日本肥満学会肥満症専門医・指導医/日本甲状腺学会専門医/臨床遺伝専門医/遺伝性腫瘍専門医/卒後臨床研修指導医

 

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辻 誠士郎 つじ せいじろう

内分泌・代謝内科医師

●内分泌代謝

日本内科学会認定内科医/日本腎臓学会腎臓専門医