痛みの診療科このページを印刷する - 痛みの診療科

診療紹介

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 痛みの診療科では、腰痛や肩こり、関節痛などの主に整形外科で診療を行う運動器の痛みを中心とした急性痛や長引く痛み(慢性痛)、また、がんに伴う痛みに対応していくために、痛みに特化した診療を始めました。

 痛みをどれほどの方々が感じているかと言いますと、厚生労働省が実施している国民生活基礎調査のうち、健康状態などに関する調査における有訴者率(入院者以外の調査対象者のうち、病気や怪我などで自覚症状のある人の割合)では、最も訴えの多い症状は男女あわせると、上位から順番に「腰痛」、「肩こり」、「手足の関節が痛む」となっており、一般的に症状として多そうな「せきやたんがでる」「鼻がつまる」「体がだるい」などの他の症状より多いことがわかります。
 さらに、このような痛みが長く続いている状態である慢性痛(長引く痛み)を持っている方は、全国に2000万人以上(推計)いらっしゃることが知られています。この調査によれば、長引く痛みを訴える部位は上位から、腰、肩、膝、首、背中の順になっています。つまり、身体活動を担う運動器に慢性痛を感じやすい傾向がありますので、整形外科で診察をすることが多くなってきます。
 痛みは、身体に何かの問題(病気や怪我など)が発生した時に生じる症状であるため、痛み自体に対してより、痛みの原因となっている病気や怪我などに対して、それぞれの担当診療科で診療が行われてきました。しかし、病気や怪我が治っても続く痛み、原因不明の痛み、さらには加齢に伴う痛みの場合には診療に困ることも多いうえに、痛みが続くと体や心が弱り始めるなどの諸問題が現れることもあるために、近年、痛み自体を病気として取り扱うようになってきています。

特徴と特色

 痛みは、時と場合によっては自分の体を守るために必要なものになったり、日常生活に邪魔で厄介なものになったりします。
 必要な痛みとは、体に何かの問題(病気やけがなど)が生じた時にいち早く危険信号として教えてくれる急性痛のことです。この痛みには耳を傾けて、体の問題が大きくなる前にご自分の体を気遣うきっかけになります。急性痛への対応は、主に整形外科領域の痛みに対して、まず、痛みの原因の精査を行い、重篤な身体的問題が潜んでいないかを調べます。その治療に関しては、薬物、注射、手術療法などの最新の治療法にも取り組んでいます。
 邪魔で厄介な痛みとは、毎日の生活の邪魔になったり、なかなか治ってくれなかったりする長引く痛みのことで、慢性痛と言われています。慢性痛への対応は、長引く痛みによって低下した日常生活の活動や生活の質を改善・向上できるように、再度、痛みの原因を精査し、現在の痛みの多面的評価を行った後に、科学的根拠に基づいた医療を実践しながら、それぞれの患者さんの生活に適した痛みへの対処法に一緒に取り組むことによって、慢性痛に関連した諸症状を和らげれるような医療を提供していきます。
 いずれの場合におきましても、院内や院外の多診療科・多職種で連携を取りながら診療を実践していきます。

スタッフ紹介

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川﨑元敬 かわさき  もとひろ

疼痛医療センター科長
 

●運動器慢性疼痛、癌性疼痛、一般整形外科

 

日本整形外科学会専門医/脊椎脊髄外科指導医/がん治療認定医/日本リハビリテーション医学会認定臨床医/日本スポーツ協会公認スポーツドクター