麻酔科
診療紹介
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術前管理
手術を行う場合、必ず術前に麻酔科医が診察しています。手術可能かどうかを判断するためや、一人一人の患者さんに対し一番適切な麻酔を行えるよう麻酔計画をたてるために行います。
上気道感染がある場合は、術中・術後に呼吸器系の合併症の頻度が増えるため手術を延期させてもらうことがあります。
ワクチン接種後すぐに麻酔をするとワクチンの効果が少なくなる場合があるので生ワクチン接種後は4週間、不活化ワクチン接種後は1週間、予定手術はあけてもらうようにしています。
麻酔をするときに胃に食べ物が残っていると手術中や手術後に窒息やひどい肺炎をおこしたりすることがあります。胃の中を空にしてもらうために手術の前には固形物は6時間、母乳は3-4時間、水分は2時間前までで中止してもらっています。
普段服用されている薬はほとんど手術当日まで内服していただいています。ただ、休薬したほうがいいお薬もありますので指示に従ってください。
上気道感染がある場合は、術中・術後に呼吸器系の合併症の頻度が増えるため手術を延期させてもらうことがあります。
ワクチン接種後すぐに麻酔をするとワクチンの効果が少なくなる場合があるので生ワクチン接種後は4週間、不活化ワクチン接種後は1週間、予定手術はあけてもらうようにしています。
麻酔をするときに胃に食べ物が残っていると手術中や手術後に窒息やひどい肺炎をおこしたりすることがあります。胃の中を空にしてもらうために手術の前には固形物は6時間、母乳は3-4時間、水分は2時間前までで中止してもらっています。
普段服用されている薬はほとんど手術当日まで内服していただいています。ただ、休薬したほうがいいお薬もありますので指示に従ってください。
手術中管理
手術中は痛がったり怖がったりしないよう、また体の状態を安定させるよう麻酔薬を投与したり、輸液を行ったりしています。必要があれば輸血を行うこともあります。全身麻酔を行うと呼吸が弱くなるため、手術中は口から人工呼吸のための管を入れて人工呼吸を行っています。この管を入れるときに弱い歯や唇をいためたりすることがあったり、後でのどが痛くなったり声がかすれたりすることがあります。のどの痛みや声のかすれ、唇の損傷などは特に治療しなくともほとんどが一晩くらいで元の状態に戻ります。
全身麻酔中は心電図、血圧計、パルスオキシメータ、カプノグラフなどの呼吸・循環をモニターしながら頭もとで常に観察しています。また、BISという麻酔の深さを測定するモニターもつけて、麻酔が浅すぎたり深すぎたりせず、適切に麻酔されているかどうかを観察しています。
術後の痛みに対しては手術中から手術後の痛みのことを考えながら麻酔を行い、麻酔が覚めたときに痛みが最小限になるようにしています。
局所麻酔による神経ブロックは術後の痛みをとるのに非常に効果があり副作用も少ないので適応のあるお子さんには積極的に行っています。超音波装置を使って針の進み具合をみながら行っていますので大変安全にかつ確実に行えています。
脊髄くも膜下麻酔を行うときには局所麻酔をしてから細い針で麻酔を行いますので穿刺の痛みもかなり少ないです。また、ペンシルポイントという特殊な針を用いていますのでくも膜穿刺後の頭痛もほとんどありません。
全身麻酔中は心電図、血圧計、パルスオキシメータ、カプノグラフなどの呼吸・循環をモニターしながら頭もとで常に観察しています。また、BISという麻酔の深さを測定するモニターもつけて、麻酔が浅すぎたり深すぎたりせず、適切に麻酔されているかどうかを観察しています。
術後の痛みに対しては手術中から手術後の痛みのことを考えながら麻酔を行い、麻酔が覚めたときに痛みが最小限になるようにしています。
局所麻酔による神経ブロックは術後の痛みをとるのに非常に効果があり副作用も少ないので適応のあるお子さんには積極的に行っています。超音波装置を使って針の進み具合をみながら行っていますので大変安全にかつ確実に行えています。
脊髄くも膜下麻酔を行うときには局所麻酔をしてから細い針で麻酔を行いますので穿刺の痛みもかなり少ないです。また、ペンシルポイントという特殊な針を用いていますのでくも膜穿刺後の頭痛もほとんどありません。
手術後管理
手術後の痛みができるだけ少なくなるように麻酔をしていますが、麻酔から覚めたときに痛みを訴えることもよくあります。そういう場合にはできるだけ早く痛み止めの薬を投与し、できるだけ痛い時間が少なくなるよう心がけています。痛みが強いと思われる手術に対してはPCAという機械(患者さんや保護者にボタンを押してもらって痛み止めを行う)をつけて強力な痛み止めを行っています。PCAによる痛み止めは手術方法により点滴投与、硬膜外投与、末梢神経投与などの方法で行っています。
麻酔から覚めるときに暴れたり、気分が悪くなって吐いたりすることもよくありますが、できるだけ起こらないよう予防したり、起こってもすぐに治療するようにしています。
麻酔から覚めるときに暴れたり、気分が悪くなって吐いたりすることもよくありますが、できるだけ起こらないよう予防したり、起こってもすぐに治療するようにしています。
産科麻酔
帝王切開手術の麻酔は基本的には硬膜外麻酔併用脊髄くも膜下麻酔という下半身の麻酔で行っています。手術後は3-4日間硬膜外に留置したカテーテルより硬膜外鎮痛という方法で痛みをとっています。
胎児手術を行うときには母体に全身麻酔を行い、胎盤を通じて胎児に麻酔を行っています。
無痛分娩は医学的適用のある妊婦さん(合併症妊娠など)に行っています。
胎児手術を行うときには母体に全身麻酔を行い、胎盤を通じて胎児に麻酔を行っています。
無痛分娩は医学的適用のある妊婦さん(合併症妊娠など)に行っています。
麻酔に関する疑問やご要望があればいつでも気楽に麻酔科までお問い合わせください。
診療実績
2019年度 | 2020年度 | 2021年度 | 2022年度 | 2023年度 | ||
総手術件数 | 4869 | 4591 | 4745 | 4549 | 4821 | |
麻酔管理症例数 | 2696 | 2592 | 2560 | 2428 | 2552 |
2019年度 | 2020年度 | 2021年度 | 2022年度 | 2023年度 | ||
小児(6歳未満) | 456 | 454 | 428 | 389 | 397 | |
帝王切開 | 210 | 192 | 222 | 187 | 220 | |
心臓血管外科 | 1群 | 81 | 84 | 90 | 84 | 70 |
2群 | 43 | 54 | 38 | 34 | 42 | |
胸部外科 | 5 | 7 | 6 | 8 | 12 | |
脳神経外科 | 45 | 51 | 59 | 51 | 40 |
スタッフ紹介
多田文彦 ただ ふみひこ
統括診療部長
●小児麻酔・産科麻酔
麻酔科学会専門医・指導医/麻酔科標榜医/卒後臨床研修指導医
山田暁大 やまだ あきひろ
中央手術・材料センター部長、麻酔科医長
●小児麻酔
麻酔科専門医/麻酔科標榜医/卒後臨床研修指導医
患者さんに優しい麻酔を心がけていきます
甲藤貴子 かっとう たかこ
麻酔科医師
●麻酔
麻酔科専門医/麻酔科標榜医
長尾哲也 ながお てつや
麻酔科医師
●麻酔
麻酔科専門医/麻酔科標榜医
吉本貴志 よしもと たかし
麻酔科医師
●麻酔