学校長あいさつ
日本では、戦後の混沌とした社会情勢のなか、福祉国家として再出発するに当り、 看護水準と保健婦・助産婦・看護婦の資質の向上を図ることを目的として、甲種看護婦養成所が発足されました。 本校も全国に先駆けて設置が認められ、昭和 22 年に「国立善通寺病院附属甲種看護婦養成所」として発足しました。 その後、平成 11 年に国立善通寺病院附属善通寺看護学校として開校、 平成 25 年には、国立病院機構善通寺病院と香川小児病院の統合により国立病院機構四国こどもとおとなの医療センター附属善通寺看護学校に名称が変更されています。 昭和 22 年に開設して以来、令和 6 年 3 月までの 76 年間に 3.555 名の卒業生を社会に送り出してきました。
本校の教育理念の基本精神は「智慧」「創造」「誠実」であり生命の尊厳を基盤に専門職として智慧を働かせ、 科学的根拠に基づき対象に応じた看護を創造し高い倫理観のもと豊かな人間性を兼ね備え、誠実に行動できる看護の実践者を育成しています。
母体病院である四国こどもとおとなの医療センターは、香川県の中核病院の一つであり、成人医療と成育医療、 重症心身障害者に医療を提供できる複合型の病院であることが特徴となっています。 成育医療部門では、香川県の小児救急救命センター、総合周産期母子医療センターとして、 成人医療部門では、救急医療、脳卒中・循環器病センター、骨運動器センターなどを開設しています。 また国立病院機構の特徴である重症心身障害など、他の医療機関ではアプローチが困難な分野の医療も提供しています。
このため、あらゆる分野の看護学が学べること、 高度で専門的な医療を提供する臨床経験が豊かな医師・看護師等が看護学生の講義や実習のサポートをしてくれ、 充実した教育環境で勉強を行うことが可能です。 是非、本校で看護師になるという夢を実現されますよう、皆様の入学をこころよりお待ちしています。