行事

課題学習を通して学んだこと

三宅智子

入学後から、コロナ禍で例年実施している解剖見学が中止となったため、それに変わるものとして課題学習が提示された。その中で、人体の形態や機能について学習をしてきた集大成として、心臓、肺、消化器系の模型やポスター製作に取り組んだ。実際に見たことのない心臓をテキストや資料を何度も見返しながらイメージし、紙粘土で製作、色を塗り、自分たちの学習をひとつの形として創り上げることができた。また、ポスター製作では、心臓の機能について他者にわかりやすく伝えるために、各々が意見を出し合い試行錯誤しながらまとめることができた。一度学習していたが、テキストを開くと忘れていることが多々見つかり、今後の自己課題として再認識できたことは自分にとって収穫があったと実感した。疾病の学習が始まっている今だからこそ、もう一度基礎を振り返り、知識を定着させることの重要性を痛感した。

また、メンバーとコミュニケーションを取り、アイディアを出し合い、役割分担をし、楽しみながら学習できたことはグループのチーム力の強化にもつながった。このグループ活動を通して、チームで一つのことをやり遂げる難しさや楽しさを実感することができた。

このような情勢の中、解剖見学に行けなくなったことはとても残念だったが、今回の気づきを無駄にしないよう、さらに学習を積み重ねて看護専門職としての基礎をしっかりと固めていきたいと思う。

模型の着色1 模型の着色2

課題学習を通して学んだこと

古西育巳

私は課題学習を通して2つのことを学んだ。

1つ目は、形態と機能の基本的知識である。実際に紙粘土や模造紙を使用して心臓や肺の模型を作ることで、動脈はどのように走行しているのか、肺胞管は左右で長さはどのくらい違うのかなどを再度理解することができた。肺や心臓、腎臓を作るときは実際の大きさや形になるように作成し、テキストに載っている図や絵をそのまま紙粘土などで表現するだけではなく、他の臓器との関連性も考慮して作った。例えば腎臓の作成では、尿細管や走行している血管なども細かく再現できるようにした。心臓を作る時には大きい血管だけではなく、毛細血管も模型に示すことで細かい部分までわかるように工夫した。

2つ目は、グループワークを通して、主体性や協調性が身につき、グループ活動に対し、積極的に取り組めたことである。私達のグループは課題学習と課題学習の間に臨地実習を挟んだので、そこで学んだ循環器の知識を各自が述べていきながらグループの意見としてまとめた。模造紙にまとめるときには、見る人に伝わりやすくするように図や絵を用い工夫した。文章を考える人、書く人などに役割分担をして、グループ全体が1つの作品を作るという意識を持って取り組んだ。テキストや参考書に載っているままを模造紙に書くのではなく、そこから自分たちで大切だと思うところを見つけてまとめるのはとても難しかったが、自由に意見を出し合えたことで、チームの結束力が高まったことが実感できた。

以上の2つの点より課題学習を通してメンバーと協調することや、何かを生み出す時には積極的に意見を出し合うことが大切だと学んだ。実際に自分で模型を作ったり、テキストを読んでまとめることは、知識を定着させる手段として最も適した方法だという新たな発見も得られた。

心臓・大腸ポスター 心臓模型
腎臓・膀胱ポスター

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