模擬患者演習での学生の学び
1年生が初めての臨地実習に臨むにあたり、今年も、仲善広域シルバー人材センター様のご協力を得て、模擬患者演習を実施しました。実施内容はバイタルサイン測定として体温・脈拍・呼吸・血圧測定・呼吸音の聴取と、患者から必要な情報を収集するためのコミュニケーションです。
今年の1年生は、新型コロナウイルス感染拡大への防止対策を講じながら技術習得の時間確保や密を避けた実習室の運用等制約ある中で工夫し、取り組んだ状況でした。学生達は、実際の高齢者の方々と接しつつ技術を実践するのも初めてであり、かなりの緊張の中での体験となりました。バイタルサイン測定では、「技術ばかりに集中してしまい、患者さんへの声かけや表情を見て行動するなど細やかな配慮ができていませんでした。」「血圧測定がスムーズに行えず、患者さんに苦痛や不安を与えてしまい反省した。」など自分たちの技術の未熟さだけでなく、患者さんに与えた影響や患者さんがどのように感じたかの視点で振り返りができていました。
また、コミュニケーションを実施しての振り返りでは、「相手の言葉に耳を傾けて、その言葉の中から重要なことは何かを考え、判断し次の会話につなげていくことが重要だと感じた。」「情報収集するためには、事前に疾患の特徴や年齢から考えられることなどの知識をもって、相手を理解しようとする姿勢で患者と向き合うことが大切だ。」等の意見が出ました。最後に、模擬患者さんから「学生さんの一生懸命さが伝わってきました。今の気持ちを大切に頑張って欲しい。」と激励のお言葉をいただき、学生達は実習に向けて自己の課題に取り組む決意を新たにしましたそして。11月29日からスタートした実習も今週には終了となります。演習での経験と学びを活かして、一生懸命頑張っています。
ご協力いただきました仲善広域シルバー人材センターの皆様に、心より感謝いたします。
教員 田村 智子
日頃の生活について
情報収集している場面
情報収集している場面
振り返りの場面