臨床研究部
臨床研究部のご紹介
国立病院機構の病院の使命は、診療・臨床研究・教育研修を3本柱とし、 より良い医療従事者を育成して良質の医療を提供していくことにあります。 臨床研究部は、その中の臨床研究活動を活発に行い、 医療の質をさらに向上させるために、 研究力の高い全国の主要病院に設置されている部門です。
臨床研究部は、研究・教育センター内に設置され、1部6研究室より構成されています。
研究室
- 周産期医療研究室
生殖医療や胎児・新生児医療に関する研究を行っています。成育医療ネットワークを用いた先天性疾患の遺伝的要因と臨床像の解明などを行っています。 - 病因病態研究室
骨・運動器疾患を中心とした病態解明や、新たな治療法の開発に関する研究を行っています。 - 脈管治療研究室
脳血管系の疾患に対するカテーテル治療や予後改善に寄与する様々な研究を行っています。 - 小児ゲノム医療研究室
小児期に多い遺伝性疾患の解析や、遺伝子と疾患との関わりなどに関する幅広い研究を専任の研究者が行っています。 - 治験管理・臨床研究推進室
新しい医薬品の開発に関する臨床試験(治験)や、医療・看護を行うための医療情報や安全性の研究、ケアや診断技術に関する研究を行っています。 - 難病性疾患研究室
臨床研究部の場所
4階北西部フロアに遺伝子研究を中心とした研究を行う広いスペースを保有しています。
臨床研究推進のための取り組み
- 治験への取り組み
医療の向上のためには、新たに使える医薬品を開発する臨床試験(治験)を行い、安心して使える薬を増やしていく必要があります。積極的に新しい薬や、小児稀少疾患に対する薬、大人に使っている薬の子どもへの適応拡大のための治験に取り組んでいます。 - 政策医療ネットワーク共同研究への取り組み
政策医療とは、がん、循環器、成育医療など国が主体となって推進すべき医療分野です。国立病院機構は日本最大規模の病院グループであり、そのネットワークを生かして政策医療分野での様々な臨床研究を共同で行っています(ネットワーク共同研究)。 - 独自研究推進のための取り組み
文部科学省および日本学術振興会が交付する科学研究費助成を申請のできる研究施設として認められています。文部科学省ならびに厚生労働省の科学研究室、AMEDの他国立病院機構内共同臨床研究など、様々な研究資金を獲得し、研究を行っています。新たに研究を行う職員のためには、院内研究助成制度を設けて援助を行い、臨床研究を推進しています。 - 公的研究費等の取扱
- 臨床研究部講座
これから研究をはじめる方を対象とした臨床研究部講座を行っています。本講座では、臨床研究を実施するための具体的、実践的な内容について、1回30分程度の簡単な講義形式の講座です。
【2024年度 臨床研究部講座スケジュール】
講 座 日 時 講 師 1.臨床研究とは 4月15日(月)17:30-18:00 吉田守美子 先生 2.文献検索 4月22日(月)17:30-18:00 吉田守美子 先生 3.倫理委員会の手続き(他機関で一括審査の場合) 5月13日(月)17:30-18:00 片島 るみ 先生 4.倫理委員会の手続き(当院で審査の場合) 5月20日(月)17:30-18:00 片島 るみ 先生 5.同意取得の方法 6月 3日(月)17:30-18:00 片島 るみ 先生 6.統計解析-初級編 6月17日(月)17:30-18:00 吉田守美子 先生 7.統計解析-応用編 7月 1日(月)17:30-18:00 吉田守美子 先生 8.治験とは 9月 2日(月)17:30-18:00 宮田 篤 先生 9.学会発表資料の作り方 9月 9日(月)17:30-18:00 森 香保里 先生 10.院内雑誌への投稿 9月30日(月)17:30-18:00 片島 るみ 先生 11.英文翻訳のノウハウ 10月 7日(月)17:30-18:00 森 香保里 先生 - 臨床研究における倫理的配慮
人を対象とする生命科学・医学系研究については、倫理委員会を設置して倫理審査を行っております。臨床研究部では、臨床研究の手順書、倫理審査申請のための様式などを整備し、倫理的に配慮した臨床研究実施のための体制整備をサポートしています。
研究活動・成果
スタッフ紹介
吉田守美子 よしだ すみこ
臨床研究部長、教育研修部長、治験管理室長併任
檜尾健二 ひのきお けんじ
周産期医療研究室長、不妊治療センター科長併任
東野恒作 ひがしの こうさく
病因病態研究室長、副院長併任
竹谷善雄 たけたに よしお
脈管治療研究室長、副院長併任
片島るみ かたしま るみ
小児ゲノム医療研究室長
宮田 篤 みやだ あつし
治験管理室主任