災害拠点病院このページを印刷する - 災害拠点病院

当院は、災害対策基本法、防災基本計画及び大規模地震対策特別措置法の規程に基づき、また独立行政法人国立病院機構防災業務計画に従い、全国9カ所の独立行政法人国立病院機構としての災害拠点病院の1つとなっています。四国内における災害時の救命、緊急治療の実施及び全国規模の大災害時における救援医療チームの派遣等を行うことになっています。

想定される状況

  • 当院が大災害の中心地域にあり、
     地域の救急医療システムが破綻しているが、
     当院は医療機能の制限はあるものの、機能喪失に至っていない場合
    → 周辺地域における第一線病院としての機能を果たします。
  • 当院が大災害の近隣地域にあり、
     地域の救急医療システムが維持されている場合
    → 災害後方病院としての機能を果たします。
  • 当院が大災害の発生地域から離れており、
     地域の救急医療システムが維持されている場合
    → 初期災害医療班を派遣する病院として機能を果たします。

災害発生時の主な業務概要

  • 災害対策本部を設置
  • トリアージセンターの設置
  • 医療班もしくは災害派遣医療班の編成
  • 医薬品・機材等の搬送班の編成医薬品・機材等の搬送班の編成

災害派遣医療班(DMAT)

通常、医師1名 薬剤師1名 看護師2名 事務職員2名で1組を編成し4組を派遣できる体制をとっています。

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災害時救命医療用備蓄備品項

○ 応急用医薬品 ○ 簡易ベッド ○ テント ○ 担架
○ 簡易トイレ ○ 投光器 ○ 患者搬送車 ○ 発電機
○ 高所作業車 ○ 浄水装置 ○ 救急車  

医薬品・食料・飲料水等は、それらの供給が絶たれることを想定し、それらが回復するまでの間に病院内で行われる医療活動に必要となる最低限(3日間分)の備蓄を行っています。

最寄りのヘリポート

当院ヘリポート
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トリアージについて

トリアージとは災害派生時に一度に多数の負傷者が出た場合、その重傷度と緊急度に応じて治療の順番を決定することを言います。

第1順位 赤 生命が危機的状況でただちに治療の必要なもの
第2順位 黄 2~3時間治療を遅らせても、生命に差し支えのないもの
第3順位 緑 軽度外傷のもの
第4順位 黒 死亡

トリアージタッグについて

縦20センチ・横10センチくらいの耐水性の識別票で、上部に輪ゴムがついており搬送者の手首などに巻き付けることができます。
タッグの下部には優先順位を示す赤・黄・緑・黒の帯が付いており、それぞれミシン目がついており切り離すことができます。
タッグの上部には症状や治療内容を記す欄があり、簡易のカルテの機能も持ちます。

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