臨床研修についてこのページを印刷する - 臨床研修について

当院の医師臨床研修の取り組みと理念・基本方針

●臨床研修とは

臨床研修とは、医学部を卒業した後に行われる初期研修をいいます。 医師としての基本的な知識・手技などはこの期間に習得されるため、 医師の教育において特に重要となっています。
医師法により、診療に従事しようとする医師は、2年以上、都道府県知事の指定する臨床研修病院で指導医を中心とした適切な指導体制の下、臨床研修を受けなければなりません。
当院は、臨床研修を行う「基幹型臨床研修病院」です。「基幹型臨床研修病院」は厚生労働省の定める基準を満たすことで、独自の研修プログラムを作成し、他の病院又は診療所と共同して臨床研修を行う病院であって、当該臨床研修の全体的な管理・責任を行っています。香川県を中心に、四国・中国地方の協力型臨床研修病院及び臨床研修協力施設と一つの病院群を形成し、将来の医療界を支える質の高い医師を育成するため、充実したプログラムによる適切な教育研修体制を供給しています。
また、当院は「協力型臨床研修病院」としても、県内および近隣の基幹型臨床研修病院と協力して、主に小児科の研修分野の臨床研修を実施しています。
当院は、以下に掲げる『臨床研修の理念・基本方針』に基づいた臨床研修を全病院的に取り組んでいます。

●当院の臨床研修の理念

当院の理念「私たちは あたたかいこころと思いやりを持って いつもみなさまと共にあゆみます」および臨床研修の基本理念を基に、良質な医療を提供すべく、医師としての人格をかん養し、将来専門とする分野にかかわらず、医学及び医療の果たすべき社会的役割を認識しつつ、一般的な診療において頻繁に関わる負傷又は疾病にチーム医療で適切に対応できるよう、誕生からみとりまでのプライマリ・ケアの基本的な診療能力(態度・技能・知識)を有する良質な医師を育成します。

●当院の臨床研修の基本方針

  1. 基本的な診療能力
    医師として必要な、誕生からみとりまでのプライマリ・ケアに対する基本的な診療能力(態度、技能、知識)を身につける。
  2. 患者-医師関係
    患者を全人的に理解し、患者・家族に誠実に向き合い信頼関係を構築し、良好な人間関係を確立する。障がい者に対してやさしい療養環境を提供する。
  3. チーム医療
    医療チームの構成員としての役割を理解し、医療・福祉・保健の幅広い職種からなる他のメンバーと協調し、高度で安心安全な医療の提供に貢献する。チーム医療の実践と自己の臨床能力向上に不可欠な、症例呈示と意見交換が行える。
  4. 問題対応能力
    患者の問題を把握し、問題対応型の思考を行い、生涯にわたる自己学習の習慣を身につける。
  5. 安全管理
    患者及び医療従事者にとって安全な医療を遂行し、安全管理の方策を身に付け、危機管理に参画する。
  6. 医療の社会性と公正性
    医療のもつ社会的側面の重要性を理解し、信頼に値する誠実さや公正性を示し、社会に貢献する。
  
当院では、研修医が「担当医」として患者さんの診療に当たらせていただくことがあります。
研修医が担当する患者さんには「指導医」を必ず配置し、診療の責任をおっております。
臨床研修の主旨をご理解いただき、ご協力をお願いします。