ミャンマー小児学会との調印式
2019年3月12日(火曜日)午前11時にミャンマー小児科学会と当院との国際協力提携の調印式を行いましたのでご報告申し上げます。
調印式には、ミャンマー小児科学会会長のKyaw Linn先生と前厚生大臣のPe Thet Khin先生が出席され、当院の中川義信病院長、横田一郎副院長とともに提携文書に調印いただきました。なお、来賓に香川大学小児科教授の日下隆先生、香川県看護協会会長の中村明美様がお越し下さいました。
今回の国際提携は、Letter of Agreement(LOA)と題して、当院とミャンマー小児科学会の国際協力提携を結ぶことであります。
提携の目的は、当院がミャンマー小児科学会と国際協力関係を通じ、日本とミャンマーの小児医療における学術・文化交流を促進し、診療や医学研究における知識・技術・経験の共有と共同研究の推進を図ることです。
今回の調印に至った経緯は、ヤンゴン小児病院のKyaw Linn先生が、当院で毎年開催しているアジア小児医療カンファレンスAMCCHに、よくご参加いただいており、一方で、私どもは、東南アジアを中心とした学術活動の場においてもKyaw Linn先生とは交流がございました。当院とヤンゴン小児病院の友好関係は築かれておりましたが、Kyaw Linn先生がミャンマー小児科学会会長をされており、ミャンマーの小児医療の全医療関係者との国際交流に発展させたいとのご厚意をいただきました。そのため、ミャンマー小児科学会との調印に至った次第です。
調印後の活動内容と致しましては、 第一に、当院とミャンマー小児科学会それぞれが所有する長所を相互に補完できるよう努めること。 第二に、当院がこれまで蓄積してきた医療技術・情報提供による支援と学術・教育活動を通じてミャンマーの子どもの健康の増進に貢献すること。 第三に、当院とミャンマー国で開催する学会・研究会で、相互に訪問や見学を通じて、より国際的に活動を行う医師・医療従事者の育成に努めること。 の3点が主な内容です。
当面の具体的な活動として、当院のアジア小児医療カンファレンスAMCCHでミャンマー小児科学会からの講師の派遣や、病院への見学者の受け入れ、当院からその活動の支援を行います。一方、当院からは、ミャンマー小児科学会の要請に応じてミャンマー国に学術総会等での講師の派遣や教育的指導者を派遣することが中心となります。
なお、アジア小児医療カンファレンスAMCCHは本年も6月13-15日に計画しており、私どもは鋭意準備を進めているところであります。
最後になりましたが、このLOA調印を機会に、当院並びにミャンマー国の医師・医療従事者の人材育成、国際的活躍を推進し、最終的には日本国ならびにミャンマー国の友好関係に貢献したいと願っております。
この活動は、一般社団法人アジアのこども達を守る会の支援を受けております。これまでのご支援に深謝いたします。また、引き続きご指導ご協力賜りますようお願い致します。