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2018年7月掲載

初期研修医/川並 剛さん

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 皆様、はじめまして、初期研修医2年目の川並剛と申します。2017年度から、ここ四国こどもとおとなの医療センターで研修しております  

 出身は、兵庫県で、中高は六甲学院という地元の男子校に通い、そのあと一度目の大学に行きました。大学入学前に色々あって、心身ともに病んでしまいました。たまたま卒業できた後、紆余曲折を経て、中高大が同じだった友人の医学部再受験合格に感化され、人生の再出発を考え医学部を受験し、幸運にも1年間勉強して神戸大学に進学しました。 

 26歳からの医学部で、それまでに特に研究経験や社会人経験もない私でしたが(大学入学時の貯金は2万円ぐらい?)、なんとか落ちこぼれることもなく、進級することができました。当病院を知ったのは知り合いの勧めで、なんとなく病院のホームページを見てみると児童精神科と児童心療内科があり、当病院に興味を持ちました。実際見学に来てみると、児童精神科は児童のみの精神科病棟があり、児童心療内科では「親プログラム」なるものを見学し、将来(後期研修)ここで「こどもの体と心」どちらも勉強できそうだなと思っていました。初期研修はほかの病院を考えていましたが見事に落ちてしまい、とりあえず受けておくかな、と軽い気持ちで受けた当病院に来ることに決まりました。対応してくださった先生の「来年先生と一緒になる気がします、ご縁があるような気がします。」の言葉が現実になったのが面白かったです。実際、来てよかったと思います。 

 研修のほうは、どの科に行ってもその世界は奥深くて、学ぶ知識の量が多すぎて圧倒されています。自分自身の思考や行動が(自分自身や先輩方の)経験に基づく所が大きいため、初めてのことには優柔不断で不慣れで不器用なことが多く、初期研修では色々な科を回り続けるので、1-2か月毎にどきどきしながら初めてを迎えております。そんな私にも、先生方がやさしく教えてくださるので、私自身の性分に合っている病院だと思います。 

 自分自身の心がやんでしまった経験もあり、心が病めば体もしんどい(香川では「えらい」でしょうか)、それが言葉や人のかかわりでよくなっていったので、心の分野に興味を持っています。また、特に若い人が病んでしまって、楽しむこともなく引きこもり、社会に出ていくことができないのは非常にもったいないと思います。私自身、何もなければ引きこもってたんじゃないかなと思います。なので、少しでも役に立てればいいんじゃないかなと考えています。 

 香川の生活は、楽しいです。うどんを食べに行くのも楽しいですし、産直に通うことも楽しいです。地元の農家さんたちが作ったものはやっぱりおいしいですね。
 これからもしばらく香川で研修する予定です。香川の皆さんにはお世話になるかと思いますが、よろしくお願いいたします。 

<2018.07>