ザンビアからの医師を迎えてこのページを印刷する - ザンビアからの医師を迎えて

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 2017年10月29日のTOPICS「ザンビアの心臓手術に参加して」での当院心臓血管外科の江川医師の国際医療貢献に続き、当院でザンビア医師の見学を受入致しましたので報告します。  

 

 ザンビアから外科医師が心臓外科の研修に来るとのことで、3月に準備をしていたが、ザンビア側の都合で遅れて、4月23日に当院に到着した。ムダニソ・ズィワ医師(35歳)とエマニュエル・リーチ医師(36歳)が約4週間の心臓外科研修を当院で行なった。同時に4名が来日したが、他の2名は成人の心臓外科研修のため、徳島日赤病院で研修を行った。現在、4人はザンビア大学附属教育病院(UTH)で外科研修を行っている。 

 ザンビアでは、外国人チームの心臓外科があるのだが、ほとんど機能しておらず、ザンビア人医師への手術指導もされていなかった。私はひょんなことからNGOのTICO(Tokushima International cooperation)に誘われて、ザンビアを訪れた。この時、ザンビア人による最初の心臓手術を手伝ったことから、今回の当院での研修となった。 

 日本での研修といっても、実際の手術を行うことはできないため、見学と教育が主となった。ザンビアで手術を行って一番驚いたのは、術前の手洗いの方法が日本と違ったことである。乾季には断水が頻回にある国では、仕方がないとも思われた。手術場では術前の手洗いの方法より学んでもらった。日本に来て実際の手術を見学することにより、器材・設備も含めてどの様な環境で手術が行われているか、周りのスタッフはどのように動いているか、などの教科書では学べないことを学べたと思う。



 

 そのほか、滞在中に当院での講演【ザンビアの医療の現状】と岡山市での研修医募集の病院説明会(マイナビ)にもボランティアで参加してもらった。休日には親善のために近場の観光に同行した。その際に困ったのは、ズィワ君はベジタリアンで肉・生魚・エビ・貝類は食べないことだった。二人とも竹輪入りうどんは【 Good ! 】とのことであった。日本の生活や文化を少し経験し、今後の参考になっただろうか。 

 研修の最後に感想を聞くと、【 Very nice !! 】

小児心臓血管外科 江川善康

 

その後、江川医師は、ザンビア大学附属教育病院(UTH)でのザンビア医師による小児の心臓血管手術の指導のため、2018年9月に再びザンビア訪問をしました。このように、四国こどもとおとなの医療センターは、アフリカ、アジア諸国の医療に貢献できるよう、微力ですが努めて参ります。