暖かくて、他ではできない経験ができるユニークな病院です
2025年2月掲載
臨床研修医/岡本遼さん
初めまして。初期臨床研修医2年目の岡本遼と申します。
私は愛媛県で生まれ育ち、香川大学に進学、卒業して以降も香川に残って研修医として勤務しています。気がつけば香川県民9年目を迎え、もううどんがないと生きていけない体になっています。(笑)
1年目は小児科と成人の内科、外科、麻酔科、救急科、精神科で研修を行い、2年目からは新生児科、放射線診断科、小児循環器内科、小児血液・腫瘍内科など小児科の各専門領域で研修をしています。容量が悪く、失敗することも多い中、たくさんの上級医の先生方、研修医の仲間たち、コメディカルのスタッフの皆さんに助けられながら診療しています。
私は学生の時から小児科医を目指しており、初期研修から小児患者の勉強を多くしたいと考え、当院での初期研修を希望しました。当院は小児病院と地方総合病院が合併して両方の機能を兼ね備えるようになった、全国的にも珍しい経緯を持つ病院です。初期研修から小児の3次救急を体験でき、小児専門科のローテーションが可能というプログラムとしてもとても自由度が高いユニークなものになっています。当院の研修医が普段勉強している知識・手技でも、自分達以外で同じことをしている初期研修医は全国的にも少なく、それらは将来的にとても良い経験になると思っています。
今は瀬戸内海の人口2万5千人の離島である小豆島唯一の総合病院である小豆島中央病院の小児科で地域医療研修を行っています。夜間救急担当や入院患者の診療を行いつつ、週に3回程度小児科初診外来を担当させて頂いています。仕事終わりにお店でご飯を食べていると、自分が島外から来た人だと気づいた島の方々がたくさん話しかけてくれます。当院からやってきた中央病院の研修医と話すと皆さんから「来てくれてありがとう」、「研修頑張って!」と応援の言葉を頂き、とても暖かい気持ちになっています。1ヶ月という短い期間ではありますが、今回の小豆島での地域医療研修はとても良い思い出になりそうです。
離島という普段とは異なる特殊な環境のため、島外へ搬送したり、限られた医療資源でどう診療を行うかの判断をしなければならず、難しいことがとても多いです。その中でも自分が今まで院内で経験したことが活きる場面もあり、自分の未熟さと成長を同時に感じつつ、とても充実した日々を送っています。
香川県はとても暖かい人が多く、美味しいものや綺麗な景色もたくさんある過ごしやすい場所です。その中でも当院は病院自体がアートに彩られた色鮮やかな外観をしています。そこで専門的な小児医療に関わりたいという学生や初期研修医の皆さんなど、興味を持った方々は是非一度見学にいらしてください。暖かくてユニークな病院とそこで働く人達の雰囲気を感じて頂ければ嬉しいです。