vol.22 初期研修とアジアこのページを印刷する - vol.22 初期研修とアジア

2017年8月掲載

初期研修医/高野峻也さん

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 皆様初めまして、初期研修医2年目の髙野峻也と申します。  将来小児科医として働きたいと考え、福島県よりやって参りました。

 働き始めてから知ったのですが、この病院ではAsia Medical Conference on Child Health(AMCCH)という国際学会を毎年開催しており、研修医でも発表ができるということです。ただ、英語での発表であり大学1、2年の講義以降ほとんど英語に触れる機会のなかった私にとってはあまり縁のないものと考えていました。

 しかしながら、2年目となりAMCCHで発表してみてはどうかとのお誘いがあり、思い切って参加させていただきました。日本語での学会発表すら経験したことのなかった私にとっては発表の準備など何から何まで初めてのこと、しかも全て英語ということで戸惑うことも多かったですがとても貴重な良い経験となりました。発表以外にも懇親会にてお酒を酌み交わしながら話す機会があり、各国での小児医療から日常の文化に至るまで様々なことを聞き、こちらからも発信することができました。

 更には、タイで開かれる小児科学会でも発表したらどうかと誘っていただき、一気に国外での発表まで体験することができました。タイでの発表はポスターということもあり、大勢の前でというわけではありませんでしたが個人的に質問をしてくださることが多く、自らの考えを英語で伝えるという貴重な体験を多く積み、自信を得ることができました。最終日には小児病院の施設見学もさせていただき、タイの医療、可愛らしい病院の雰囲気を肌で感じ学んできました。

 もちろん、学会の場以外においても文化交流(観光)の場があります。タイ料理には辛くない、もしくはピリ辛でとても美味しい料理もいっぱいあります、もちろん辛すぎて味がわからないというのもありますが。タイ米で作った炒飯があんなに美味しいなんて思いませんでした。日本のお米よりも炒飯に関してはパラパラしていて美味しいと思います。タイ式マッサージは1時間300バーツ(1000円弱)と破格の値段でいい具合に疲れが取れますので、毎日通ってしまいました。発表が最終日のためお腹を壊すのが怖くて屋台の食事にだけは手を出せませんでしたが、次に行く機会があれば是非とも試してみたいですね。

 今回の両学会を通じて、学術的な勉強、発表の経験になっただけでなく、英語をもっと話したい、勉強したいという気持ちにさせられました。

<2017.08>