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Physical Therapist (以下PT)
リハビリテーション科 / 平川 崇

 当院の理学療法は、“こども”から“おとな”まですべての年齢層の患者様に対して、機能回復訓練や発達支援をしています。

 “こども”の理学療法は、まだ経験していないことを一から教える、今から習得していくことを支援しています。さらに、本人だけではなく、ご家族のサポートや生活環境まで生活全体も支援しています。
 生まれてきた赤ちゃんが歩くまでの運動の発達は、出来る運動に順番があって、それぞれの運動の意味と次への繋がりがあります。首の座っていない子が一人で座ることは出来ませんし、一人で座ることができない子が立つことは出来ません。こどもの発達は、ある発達の段階から次の段階に飛躍することはなく、首が座る→寝返り→四つ這い姿勢→座る→立つ→歩くと段階を踏んでいきます。しかし、発達の進み方は、性差、年齢差、個人差が見られます。また、運動能力・ 運動技能の獲得には、運動経験の差による違いが関係するといわれています。
 当院の理学療法では、ひとりひとりの個人差を考えながら、望ましい方法をご家族と一緒に考え支援していきます。

 “おとな”の理学療法は、病気やケガなどで体に障害が生じてしまった人や障害の発生が予測される人に対して支援しています。起き上がる、座る、立つ、歩くなどの日常生活を行う上で基本となる動作の回復や維持および障害の悪化の予防を目的に、運動療法や物理療法(温熱、電気など)用いて、自立した日常生活が送れるよう支援しています。当院では、発症後および手術直後より理学療法を提供し、早期回復および合併症に予防に努め、早期退院できるように医師、看護師、ソーシャルワーカーなど、チームで協力して支援しています。病気やケガで入院される方は年齢も違えば、家庭環境や生活様式も違います。障害されたものを訓練によってもう一度動ける様に、元に戻る様に皆様のニードに合ったサービスを提供しています。

<2016.09>